電気科学技術奨励会についてOutline

会長からのご挨拶

2023年7月21日 掲載

日髙 邦彦

新型コロナウイルスの感染症の位置づけが、2023年5月8日から「5類感染症」になりました。感染対策は、法律に基づき行政が様々な要請・関与をしていく仕組みから、個人の判断に委ねられることになり、3年余り続いてきたコロナ対応も新たな局面を迎えました。

私は2020年6月に代表理事(会長)に就任して以来、4年目を迎えております。引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。

当法人は、定款にも定められているとおり、科学技術に貢献された研究者、技術者、教育者等、功労者の方々の顕彰並びに科学技術に関する研究・開発の助成及び講演会に関する事業を行い、もってわが国の科学技術の進歩、発展に寄与することを目的としています。

また、理事、監事、及び評議員に斯界の有識者34名を要しております。

当法人の事業の柱である「電気科学技術奨励賞」は今年度、第71回を迎えました。応募は6月末で締め切られ、20名の審査委員の方々には厳しい暑さの中、審査に入って頂いております。審査委員の方々による審査を経て、初秋には受賞者を決定し、理事会の議を経て公表する段取りとなります。

第1回から第70回までの受賞者の総数が4,330名となりました。本賞の受賞者は、受賞後もあらゆる分野で引き続き活躍しておられます。今後も、Webサイトや積極的な広報活動等を通して、価値ある賞としての確立に邁進して参りたいと存じます。コロナ対応において新局面を迎え、社会活動も嘗ての活気を取り戻しつつある中、電気科学技術奨励賞の贈賞が、明るい未来社会を構築する一助になればと考えております。

このように、永年に亘りこれら事業が継承できますのも、並々ならぬご尽力を賜わっております電機企業各社殿、電力会社殿、各団体殿からの賛助会費、また法人及び個人からのご寄附により支えられております。心より感謝申し上げる次第です。今後とも多くの個人や団体からご厚誼、ご支援を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。

日髙 邦彦

公益財団法人 電気科学技術奨励会 会長
東京大学名誉教授 東京電機大学特別専任教授 工学博士